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スターマー氏とマクロン氏は新たな移民抑止策の必要性で一致、英国が発表

公開日: 2025-07-10
メディア: Reuters
記事要約: ロンドン発(7月9日、ロイター)によると、イギリスのキア・スターマー首相とフランスのエマニュエル・マクロン大統領は、水曜日に違法移民問題への新たな解決策の必要性について一致し、翌日に開催される英仏首脳会談に向けて基盤を築いた。

両首脳はランチミーティングを行い、2020年のイギリスのEU離脱以降、ヨーロッパの首脳による初の国賓訪問として注目された。会談では、フランスからイギリスへの不法移民の小型ボートでの渡航を防ぐため、具体的な成果を出す必要性が強調された。

スターマー首相の事務所によると、両首脳は「不規則な移民と小型ボートでの渡航に対する対策は共通の優先課題であり、共同の解決策が必要」との認識を共有し、犯罪組織のビジネスモデルを打破するための新たな抑止策など、革新的な手法の必要性についても合意した。

スターマー首相は、移民の「送還合意」の実現を目指しており、それによりチャンネル海峡を越えて流入する数万人規模の移民を食い止めるという公約の実現を図りたい意向。一方、フランスはこれまで「イギリスはEU全体と協議すべき」としてその合意を拒否してきた。

スターマーの提案では、合法な難民と認められた人物を一人受け入れる代わりに、不法な移民一人をフランスへ送還する「一対一の交換」方式が含まれているが、マクロン大統領は前日の演説で「移民を引き寄せる要因の抑制」が必要と述べ、イギリス国内での不法滞在者への対応強化が合意の前提になる可能性を示唆した。

また両国は、ウクライナとロシアの間で停戦となった際に備えて、ウクライナを支援するための軍事力創設についても協力を進めており、マクロン演説では貿易と防衛分野での連携も強調された。
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