「在留資格『技能実習1号イ』」とは、日本において外国人が一定期間、技能や技術を学ぶことを目的として認められる在留資格の一つです。これは技能実習制度の最初の段階であり、主に日本国外で習得が難しい技術を、実際の業務を通じて学ぶことが目的です。1号イの段階では、受け入れ企業が直接雇用し、実習生は主に基本的な技能の習得に努めます。この期間は原則として1年間で、優良な監理団体と受け入れ機関のもとでのみ、次の段階である2号へ移行することが可能です。「1号」と「2号」の違いは、実習内容と期間、そして滞在の目的にあります。1号では基礎的な技能の習得が中心ですが、2号になると応用的・実務的な技能の習得が目的となり、在留期間も延長されます(最大2年間)。また、2号に移行できるのは、1号での実習を良好に終了し、かつ一定の試験や評価に合格した場合のみです。2号になると、より多くの職種での活動が可能になり、家族の帯同も認められる場合があります。「イ」と「ロ」の違いは、受け入れ形態に関する分類です。「イ」は企業単独型で、実習生が特定の企業に直接雇用されて技能実習を行う場合を指します。一方、「ロ」は団体監理型で、監理団体(多くは商工会や業界団体など)が中心となり、複数の企業で実習を行う形式です。したがって、「技能実習1号イ」とは、企業単独型で、初期段階の基礎的技能を学ぶ外国人の在留資格を指します。
法務大臣が個々に指定する期間(1年を超えない範囲)