在留資格「文化活動」とは、日本において報酬を受けない形で学術や芸術、文化に関する活動を行うための在留資格です。具体的には、日本独自の文化や伝統芸能、例えば茶道、華道、武道などを学ぶ場合や、外国の芸術家や研究者が日本で調査・研究を行う場合に利用されます。営利活動や就労を目的とした活動は認められていないため、活動の内容はあくまで非営利的であることが求められます。
この在留資格の対象となる活動には、日本の大学や研究機関での研究や、日本の文化・芸術の研修などが含まれます。例えば、海外から来た研究者が日本の歴史資料を調査したり、留学生が専門学校で伝統芸能を学んだりするケースが該当します。また、報酬を受けない範囲でのボランティア的な文化活動も認められる場合があります。ただし、生活費を賄うためのアルバイトなどは原則できないため、滞在中の生活基盤を自ら確保することが必要です。
この資格を取得することで、外国人は日本文化への理解を深めたり、自国との文化交流を進めたりすることが可能となります。また、日本にとっても国際交流の促進や文化的価値の発信につながる重要な制度といえます。したがって、「文化活動」の在留資格は、国際的な学術・文化交流を支える制度として大きな役割を果たしています。