在留資格「技能実習3号ロ」とは、日本の技能実習制度における最終段階の在留資格であり、団体監理型の受け入れ方式によるものです。この資格は、「技能実習2号ロ」を良好に修了した外国人が、監理団体の管理のもとで、より高度な専門技能を継続して習得するために付与されます。最大で2年間の滞在が認められ、複数の企業で実践的かつ専門的な技術を深めることが可能です。「技能実習1号」「2号」「3号」の違いは、主に技能の習得段階と在留期間にあります。1号は基礎的な技能習得を目的としており、滞在期間は原則1年間です。2号は応用的かつ実践的な技能の習得が目的で、1号に続き最大2年間の延長が認められています。3号はさらに高度な技能の定着や熟練を目指す段階で、2号を修了した者のうち、一定の要件を満たした場合にのみ申請できます。これにより、技能実習制度全体で最長5年間の実習が可能となります。「イ」と「ロ」の違いは、受け入れ形態にあります。「イ」は企業単独型で、受け入れ企業が実習生を直接雇用して技能実習を行います。一方、「ロ」は団体監理型で、監理団体が実習生の管理やサポートを行い、複数の企業に実習生を配置する形態です。したがって、「技能実習3号ロ」とは、監理団体の監督のもとで、複数の企業にまたがって高度な技能を習得し、より専門的な実務能力を身につけるための在留資格であると言えます。
法務大臣が個々に指定する期間(2年を超えない範囲)