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スリランカ人ウィシュマさん入管死亡事件 診察した医師の判断に遺族ら憤り

公開日
2025-11-24
メディア
週間金曜日
記事要約
名古屋入管で2021年3月に死亡したスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんの遺族が国を訴えた国家賠償請求訴訟の第19回口頭弁論が9月3日に開かれ、国は非常勤医師の新たな陳述書を提出した。医師は尿検査で「ケトン体3+」など重度の低栄養を示す結果を認識していたと述べつつ、診察時に意識障害がなく看護師からも深刻な報告がなかったとして「重篤とは判断しなかった」と主張した。また、監視カメラ映像には点滴を求めるウィシュマさんの声が残るが、医師は「要望はなかった」と記述している。

遺族側は「検査異常が出ているのに追加検査もせず判断したのは医師として疑問」と批判。12月以降は医師や関係者の証人尋問が予定されている。さらに遺族は約295時間分の監視映像の全面公開を求めているが、国は約5時間分しか提出しておらず、遺族は映像不開示は違法として別途提訴している。
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