世界の移民・難民
関連ニュース

(The Guardian)ハンソン氏は、移民の影響でオーストラリアには「言語の問題」があると主張しています。英語をほとんど話せない状態で到着したマルジヤさんは今、ある使命を胸に弁護士として活躍しています。

公開日
2026-07-12
メディア
The Guardian
記事要約
この記事は、オーストラリアで英語能力と移民政策を巡る議論を取り上げ、英語教育や多言語支援が社会統合に果たす役割を紹介している。

アフガニスタン出身のマルジヤ・ラジさんは、難民として来豪後、政府の英語集中教育を受けて高校へ進学し、2026年に弁護士となった。彼女は「英語は学ぶ機会があれば習得できる。移民は英語を学び、社会に貢献できる」と述べ、語学支援が統合に不可欠だったと振り返る。現在は多文化コミュニティーへの支援活動にも携わり、自身の経験を生かして社会貢献を続けている。

一方、ワン・ネーション党のポーリン・ハンソン党首は、多言語化が社会的結束を損なうと主張し、英語能力要件の強化や公費による通訳サービスの廃止を提案した。しかし、2021年国勢調査で「英語をほとんど話せない、または全く話せない」と回答した人は人口の3.4%に過ぎず、その中には幼児も含まれている。

言語学者や政治学者は、多言語の存在は社会統合を妨げるどころか、多文化社会への帰属意識を高める可能性があると指摘する。通訳サービスは、政府の制度や権利・義務、医療情報などを正確に伝え、市民参加を促す重要な社会基盤であるという。

また、レバノン出身者や中国系住民の事例では、母語を活用して地域支援やボランティア活動に参加しながら英語を学び、社会に貢献している姿が紹介された。記事は、英語習得は重要である一方、それを支える教育や通訳などの制度的支援が、移民の社会統合と社会全体の結束を促進するとの見方を示している。
タグ
オーストラリア

「オーストラリア」を含むニュース記事一覧

公開日
記事のタイトル
タグ