世界の移民・難民
関連ニュース

アンガス・テイラーが右派への政治転換を企てる中、自由党は政策の方向性をめぐって分裂

公開日
2026-02-16
メディア
ABC NEWS
記事要約
この記事は、オーストラリア自由党の右派内部の対立が深まり、党の進路をめぐる分裂が拡大している状況を描いている。

新党首となったアンガス・テイラーは、連立相手との決別や選挙敗北後の混乱を受けて党の再結集を図ろうとしているが、彼の就任によって自由党はさらに右傾化するとの見方が強い。その背景には、右派政党ワンネーションの支持拡大があり、自由党内では移民規制の強化を中心とした保守路線への転換が議論されている。テイラーは、オーストラリアの価値観に合わない人々には門戸を閉ざすべきだと発言している。

党内では、英国の強硬な移民政策を参考にした案も検討されている。これは、自国民の送還に協力しない国に対してビザ発給を停止する、いわば「ブラックリスト方式」の措置で、特定地域を対象とする可能性もある。

しかし党内の対立は単なる穏健派と保守派の争いにとどまらず、保守陣営内部でも路線をめぐる深い亀裂がある。一方にはトランプや英国のファラージのようなポピュリズム路線を志向する勢力があり、他方には従来の経済重視の中道右派路線を守るべきだとする勢力がある。アンドリュー・ハスティーらのグループは「オーストラリア第一」を掲げ、移民削減や国内産業重視を訴えている。

また、反移民キャンペーンを展開するロビー団体「Advance」がSNS上で影響力を強めており、党内の中道派議員を攻撃するなど、党内対立をさらに激化させているとの指摘もある。こうした動きの中で、女性議員の支援団体を率いていた人物が離党するなど、分裂の兆しも見られる。

一方、穏健派の議員からは、強硬な移民政策がイスラム系コミュニティなど特定の集団を標的にする印象を与えかねないとの懸念も出ている。

党の戦略については、右派政党に対抗するためにさらに右に寄るべきか、それとも経済政策で中道層の支持を取り戻すべきかで意見が割れている。世論調査ではワンネーションの支持が伸びており、自由党がどの方向に進むかが今後の最大の課題とされている。全体として記事は、自由党が移民政策と経済路線をめぐる深刻な内部対立の中で、将来の方向性を模索している状況を描いている。
タグ
オーストラリア

「オーストラリア」を含むニュース記事一覧

公開日
記事のタイトル
タグ