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ロンドンの極右反移民デモが警察との衝突に発展

公開日
2025-09-14
メディア
CNN
記事要約
2025年9月、ロンドンで行われた極右の反移民デモ「Unite the Kingdom(ユナイト・ザ・キングダム)」で、警察官が投石などの攻撃を受け、暴行される事件が発生しました。デモには極右活動家トミー・ロビンソン(本名:スティーブン・ヤクスリー=レノン)が主催者として参加し、ロンドン中心部のホワイトホールに多くの支持者が集まりました。デモ参加者が警察が設けた中立区域を突破しようとしたことで衝突が発生し、警察によると26人の警察官が負傷し、25人が逮捕されました。

ロンドン警視庁の幹部は暴力行為を「全く容認できない」と非難し、事件後も関係者の特定と法的措置を進めると述べました。ロンドン市長サディク・カーンも、警察への暴力を厳しく批判しました。

このデモは、反移民感情が国内で高まる中で行われ、イギリス国旗やイングランド旗を掲げる参加者が目立ちました。ロビンソンはデモの中で「愛国心こそが未来だ」と発言しています。

一方で、反ファシズム団体「Stand Up to Racism(人種差別に立ち向かおう)」などによるカウンター・プロテスト(対抗デモ)も行われ、多くの市民が「我々の街にファシストはいらない」といったスローガンを掲げて行進しました。ジャーナリストのサンギータ・ミスカは、「あらゆる立場の人々が団結し、トミー・ロビンソンの憎しみに満ちた言動は真の英国の価値観ではないことを示している」とSNSで発信しました。

警察は、過去のデモでの反イスラム的発言を踏まえ、特にイスラム教徒の市民の安全を確保する必要があるとして注意を呼びかけつつも、「ロンドンには誰もが安全に来る権利がある」としています。
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2025-08-28
収容者等の人権,在留特別許可,難民認定,スリランカ,退去強制