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(ABC NEWS)移民に依存するファラーでは、移民政策は難しい綱渡りとなっている。

公開日
2026-05-09
メディア
ABC NEWS
記事要約
オーストラリア・ニューサウスウェールズ州ファーラー選挙区では、移民政策が大きな争点となっている。人口約300人の農業地域ウラナのような地方都市でも、農業、介護、医療、製造業、接客業などは移民労働者に大きく依存している。

地元農家や看護師からは、「果物収穫や介護施設、医療現場は移民なしでは成り立たない」との声が上がっている。一方で、移民増加による住宅不足や医療負担を懸念する住民もいる。

特に農業分野では、太平洋島嶼国から労働者を受け入れるPALM制度が重要視されており、約7,000人のバヌアツ人労働者の多くが園芸産業で働いている。関係者は「この制度がなければ誰が働くのか」と制度維持の必要性を訴えている。ただし、職場での文化摩擦や差別問題も存在し、受入れ農家側の理解不足が課題として挙げられている。

政治的には、移民抑制を掲げるワンネーション党が注目を集めている。同党は年間移民受入数を13万人に制限する方針を示しているが、候補者のデービッド・ファーリー氏は、農業拡大には追加労働力が必要だとして「30万6千人の純移民は多すぎない」とも発言しており、地方経済と移民抑制の間で難しい立場に置かれている。

一方、無所属候補のミシェル・ミルソープ氏は、地方経済維持には移民が必要だとしつつ、住宅供給や公共サービス整備も同時に進めるべきだと主張している。また、地域ごとの人材需要に応じたビザ制度や、多文化支援センター設置を提案している。

全体としてこの記事は、地方経済が移民労働に依存している現実と、住宅・インフラ不足への不安が同時に存在する中で、移民政策のバランス調整が極めて難しいことを描いている。
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