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介護現場に不可欠な外国人材、本当のライバルは海外…外国人1割時代 介護の現場で<下>

公開日
2025-06-15
メディア
読売新聞
記事要約
日本の介護現場では人手不足が深刻化しており、外国人材が不可欠な存在となりつつある。こうした中、外国人が来日前から日本語や文化を学び、安心して働けるような環境整備が進められている。

大阪府の介護事業者「あぷり」は、インドネシアのチトラバンサ大学と連携して日本語コースを開設し、現地で日本文化紹介イベントを開催するなどして、将来的に介護人材としての来日を促している。日本語や文化を事前に学ぶことが、外国人本人にも受け入れ側にも有益だと考えている。

同様に、福井県ではミャンマーからの技能実習生に対し、来日前に方言や文化を学ぶ「福井クラス」を導入。都市部への人材流出を防ぎ、地方でも働きやすい環境づくりを目指している。

しかし、外国人材の都市部への流出や、他国との人材獲得競争が激化している。韓国や台湾では日本以上の待遇を提示しており、日本は選ばれにくくなっている。

専門家は、外国人の受け入れには収入やキャリアアップだけでなく、文化的背景への理解や職場環境の改善が不可欠だと指摘。介護業界全体の待遇改善とともに、外国人に「選ばれる国」になるための努力が求められている。
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2025-03-15
技能実習,ミャンマー,介護,都市部への人材流出
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技能実習,特定技能,育成就労,介護