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介護現場の人手不足、切り札のはずが… なぜ外国人材の採用は進まないのか?富山の現状と課題

公開日
2025-11-05
メディア
チューリップテレビ
記事要約
慢性的な人手不足が深刻な介護現場では外国人材への期待が高まっているが、実際の採用は進んでいない。富山市のみわ苑ではモンゴル人スタッフが複数働き、専門学校で学びながら介護福祉士取得を目指している。彼らは互いに母語で教え合い、翻訳機能なども活用しながら記録業務にも携わり、施設にとって重要な戦力となっている。

しかし、富山県社会福祉協議会の調査では、県内の介護事業所の7割が「外国人を雇用する予定がない」と回答。その理由として、生活環境の整備が難しいこと、日本独特の働き方に慣れさせる支援が必要なこと、そして「外国人を教育する人手がそもそも不足している」ことが挙げられる。

一方、介護現場では今後大幅な職員不足が見込まれており、2026年度には約27万人、2040年度には約32万人が不足すると予測される。外国人留学生は増加しているものの、受け入れ側の体制が追いついていない状況にある。

外国人材の定着を支援する業者は、生活面のサポートや学業フォローなどを行い、施設側の不安軽減を図っている。採用を進めるためには、「言葉の壁」「教育に手間がかかる」といった先入観を払拭し、外国人材を受け入れるための体制づくりが課題となっている。
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