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アイルランド警察、反移民騒乱の2日目に23人を逮捕

公開日
2025-10-23
メディア
ALJAZEERA
記事要約
アイルランド・ダブリンで、亡命希望者を受け入れているホテル前で2夜連続の騒乱が起き、警察は23人を逮捕した。

暴動は、政府の移民政策に反対するデモが暴徒化したもので、前日にも6人が逮捕されていた。SNSには、デモ参加者が警官に向けて物や花火を投げつける映像が投稿されている。警察官2人が負傷し入院した。

警察は「主に若い成人男性やティーンエイジャーが関与していた」と発表。司法相のジム・オキャラハン氏は「暴力的行為を断固として処罰する」と強調した。

抗議は、10歳の少女への性的暴行容疑で26歳の外国籍男性が逮捕されたことをきっかけに始まった。この男性は亡命申請が却下され、今年初めに国外退去命令を受けていたという。

野党シン・フェイン党のメアリー・ルー・マクドナルド党首は、亡命制度への国民の信頼が揺らいでいると指摘した。

アイルランドでは極右勢力の影響は小さいものの、移民流入が過去最多に近づく中で反移民感情が強まっている。昨年には、アルジェリア出身の帰化市民による刺傷事件を機に反移民暴動も発生している。
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アイルランド