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メディアにも登場 “入管批判”の「クルド人男性」が覚せい剤所持で逮捕されていた これで逮捕は4度目、それでも難民申請を繰り返して国内に残留

公開日
2025-06-13
メディア
デイリー新潮
記事要約
この記事は、トルコ出身のクルド人男性・デニズ・イェンギン被告(46)が覚せい剤取締法違反で逮捕・起訴されたことを報じ、その社会的影響や背景を詳しく伝えている。

デニズ被告は5月、新宿の路上で覚せい剤を所持していたとして現行犯逮捕された。本人は「自分のものではない」と容疑を否認しているが、鑑定では覚せい剤反応が確認され、6月2日に起訴された。この事件が注目されるのは、彼がこれまで日本の入管行政を強く批判し、複数回国を提訴し、メディアでもしばしば取り上げられてきた存在であるためである。

デニズ被告は2007年に来日し、以降、短期滞在資格の期限を超えて不法残留となり、入管施設に計5年収容された。仮放免と収容を繰り返す中で、難民申請を4度行ったが、すべて不認定。また、仮放免中に暴行や公務執行妨害などで2度逮捕され、有罪判決を受けている。

入管施設内でもハンガーストライキや自殺未遂、職員への反抗行為があり、対応をめぐっては裁判で国の違法行為が一部認定され、賠償命令が出たケースもあった。一方で、施設の処置の多くは正当とされた。

彼は難民不認定や在留特別許可の不許可を巡っても複数回提訴し、さらに国連の「恣意的拘禁作業部会」に通報して、日本の長期収容政策が国際人権法に反するとの意見を引き出している。しかし、難民申請の矛盾や申請の遅れなどが理由で、これらの訴訟では敗訴している。

メディアの中には彼を積極的に取り上げるところもあり、東京新聞、朝日新聞、毎日新聞、NHKなどが彼の主張に沿った報道を行ってきた。

今後、有罪が確定すれば送還の可能性があるが、支援者や一部の政治家、メディアからの反発も予想され、実際の退去には時間がかかる可能性がある。再犯の懸念も指摘されており、こうした状況での責任の所在が問われている。
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クルド人,裁判,犯罪

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