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入管に出頭した父親は、それきり強制送還されて戻ってこなかった―誕生日の花を用意して待っていた子どもたちは 「不法滞在者ゼロプラン」の現状を追う

公開日
2025-10-29
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47NEWS
記事要約
入管庁が2024年に打ち出した「不法滞在者ゼロプラン」のもと、難民申請中の人や長年日本で生活してきた家族が突然収容・強制送還される事例が増えている。トルコの少数民族クルド人一家では、父親が定期的な入管への出頭から戻らず、子どもたちが用意した誕生日の花束も無駄になり、家族は引き裂かれた。同様に、長年日本に住み重病を抱えるクルド人男性も、医療や家族への別れの時間もないまま送還された。

入管庁は「国民の安全・安心」を理由に強制送還の強化を説明しているが、日本の難民認定率は1~3%と非常に低く、支援団体や専門家は「保護されるべき人まで排除している」と批判している。

また、収容の代替として導入された「監理措置」制度は、監理人を自力で確保しなければならないなど運用が難しく、支援者が見つからない人は引き続き収容や送還の危険に晒される状況が続いている。ウガンダからの女性難民申請者は、拷問や迫害から逃れて来日したが、審査の厳しさと再収容の恐怖に疲弊しながら生活している。

家族の分離、進路の断念、健康悪化など、強制送還強化は当事者の生活と人生を深刻に破壊しているにもかかわらず、救済制度は十分に機能していない現状が浮き彫りになっている。
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退去強制,クルド人

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2025-08-28
収容者等の人権,在留特別許可,難民認定,スリランカ,退去強制