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回覧板に“室外機の盗難に気を付けましょう”… 住民の5人に1人が外国人「群馬県大泉町」を現地ルポ “共生社会の最前線”で何が起きているのか

公開日
2025-10-14
メディア
デイリー新潮
記事要約
自民党総裁選で外国人政策が主要争点となる中、日本では在留外国人が急増し、総人口の3%に達している。そんな日本の「未来像」とされるのが、住民の約5人に1人が外国人という群馬県大泉町である。人口約4.1万人のうち外国人は9,000人超(約22%)で、ブラジル人が過半数を占め、ペルー人、ネパール人、インドネシア人、ベトナム人など多国籍な町となっている。

大泉町はもともとスバルや三洋電機などの工場を中心に発展し、1990年代には人手不足を背景に日系ブラジル人の受け入れを進めた。現在では永住・定住者として安定して暮らす人も多く、2世・3世も増加。町内の小学生の22%が外国籍児童となっている。世代が進むにつれ日本語が主言語となり、日本人と同様の進学・就労志向を持つ若者も増えている一方、高齢の日系人の中には年金未納で生活保護を受けるケースもある。

町には通訳配置やポルトガル語の広報など外国人支援体制が整っているが、それが逆に日本語習得の遅れを招いているとの指摘もある。また、近年はベトナム、カンボジア、インドネシアなどアジア系技能実習生が急増。彼らは短期滞在が多く、地域社会との関わりが薄いため、犯罪報道が増えていることが住民の不安を高めている。

こうした状況に対し、長年町に住むブラジル系住民からも「アジア系が増え、治安が悪化している」「日本語が通じず交流が難しい」との声が上がっている。近年では空調機や銅線の盗難事件なども報告され、外国人間のトラブルも目立つようになった。

大泉町はかつて「リトルブラジル」としてブラジル文化を町の魅力に変えてきたが、今や多国籍化が進む中で、共生の難しさと課題が浮き彫りになっている。記事の有料版では、地域における外国人との軋轢、不法就労の実態、そしてそれを支えるブローカーの存在など、共生社会の裏側が詳しく報じられている。
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共生

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2025-02-04
在留特別許可,資格外活動,共生