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外国人・移民問題「放置すればフランスのようになる」は本当か、理想を掲げて本気で取り組んだが挫折した仏独

公開日
2026-02-06
メディア
東洋経済オンライン
記事要約
本文は、欧米で「移民の流入抑制・追い出し」が潮流化している背景として、難民・移民の大量受け入れ後に起きた社会統合の失敗、治安不安、価値観・宗教(とくにイスラム)をめぐる摩擦、分離主義やテロの台頭、そしてそれに対する政治の右傾化を描いています。フランスではアラブ系移民が人口の約1割規模に達し、同化政策への反発から分離主義が強まり、政府は長期滞在許可に市民試験を必須化するなど同化重視・流入抑制へ厳格化。英国も介護分野の海外採用制限やビザ要件の厳格化に動き、ドイツでも反移民勢力が伸長する一方、人手不足の産業界からは締め付けのコストを懸念する声もある、という両面を示しています。

そのうえで筆者は、日本は法的に「移民」や明文化された同化理念(共和主義・政教分離など)を持たず、欧米と同じ枠組みで論じられないと指摘します。日本では制度上は同化を要求しないものの、「空気を読む」「暗黙の了解」など見えない規範による事実上の同化圧力が強く、これが摩擦や孤立感を生む。他方、曖昧さ(グレーゾーン)は犯罪や租税・ルール不遵守の温床にもなり得るため、表面化した問題だけを部分改正でつまみ食いするのは危険で、根本的な制度設計が必要だと述べます。

解決の鍵として強調されるのが教育です。フランスのように入国した子どもに適応クラスを用意する等の手厚い支援を参考にしつつ、日本では外国人子女の日本語・社会ルールの学びを整え、同時に受け入れ側の多文化対応も強化する必要がある。特に高度人材の誘致では、キャリアパスの不透明さや労働慣行、家族の教育環境不足が障壁で、インターナショナルスクール整備だけでなく、日本社会との接続(日本語・歴史文化・公共心の教育)も欠かせない。最終的に、価値観の強制を避ける「日本独自の緩やかな同化」を維持しつつ、言語・文化・ルール教育を軸に共生の実効性を高めることが、欧米の二の舞を避ける道だ、という主張です。
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入管政策

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入管政策,入管法,難民認定,永住者.育成就労,技能実習
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在留資格,入管政策,技術・人文知識・国際業務,技能実習,特定技能