世界の移民・難民
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ヨーロッパで最も過激な反移民政党は?

公開日
2025-11-08
メディア
The Local
記事要約
戦後ヨーロッパでは、極右勢力を政権から遠ざける「防波堤(ブランドマウアー/コルドン・サニテール)」が機能してきた。しかし現在では、ハンガリーやイタリアで極右が政権を担い、スウェーデン・オーストリア・オランダでは連立政権に参加し、フランス・ドイツ・スペイン・英国でも極右政党が政権に近づいている。これらの政党は移民・難民の受け入れ制限や「自国民優先」政策を掲げる点で共通するが、強硬さには差がある。

フランスの国民連合(RN)は出生地主義の廃止や社会保障での自国民優先を訴え、スウェーデン民主党は永住権の取り消し・帰国奨励金などを推進している。ドイツのAfDは100万人以上の外国人の「再移住(送還)」を主張し、最も過激な部類とされる。スペインのVOXは移民大量送還や外国人の不動産購入制限を提案。イタリアではメローニ政権が強硬な言葉とは裏腹に、労働力不足で非EU労働者ビザの拡大も行っていると指摘される。デンマークでは政府与党自体が移民規制を強化し、極右政党の影響が政策に反映されている。

全体として、欧州では極右政党の台頭が移民政策の右傾化を主流政治に押し広げ、従来の政治的防壁が機能しなくなっていることが示されている。
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