世界の移民・難民
関連ニュース

国境警備強化の推進で不法就労の取り締まりが急増

公開日
2025-06-07
メディア
GOV.UK
記事要約
イギリス国内で移民取締りの強化が進み、政権交代後に逮捕者数が51%増加しました。これは、不法就労を取り締まり、移民制度の悪用や人身搾取を防ぐ「変革計画(Plan for Change)」の一環です。

2023年7月5日から2024年5月31日までの間に9,000件の現場訪問が行われ、6,410人が逮捕されました。特にレストラン、ネイルサロン、建設現場などを中心に、不法就労者を雇用している雇用主の摘発が強化されており、低賃金や劣悪な労働環境での搾取が問題視されています。

移民執行局は、合法な労働確認手続き(Right to Work チェック)を怠った雇用主に対し、最大で従業員1人あたり6万ポンドの罰金、会社役員の資格剥奪、最長5年の懲役などの厳罰を科す方針です。

一例として、3月にはベルファストのタイタニック・クォーターの建設現場で36人、サリーのキャラバンパークで9人、ブラッドフォードの違法労働集積地で9人が逮捕されました。

多くの不法入国者は、密航業者に「イギリスで自由に働ける」と騙されますが、実際には劣悪な生活と厳しい労働環境に置かれ、逮捕と送還のリスクを抱えることになります。

政府は今後、建設業、宅配、美容業界などでのギグエコノミーやゼロ時間契約の雇用主にもRight to Workチェックを拡大し、違法就労の更なる取り締まりを強化する方針です。
タグ
英国

「英国」を含むニュース記事一覧

公開日
記事のタイトル
タグ