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移民ではなく、経済不安がポピュリスト政治を動かしている

公開日
2026-03-11
メディア
The Korea Times
記事要約
英国グリーン党のハンナ・スペンサー議員は補欠選挙の勝利演説で、英国や世界で広がる政治的不満の背景には経済的不安があると指摘した。人々は働いても生活の安定を得られず、食費や光熱費、子どもの生活費を賄うことさえ難しくなっているという。このような状況は、欧州で左右両方のポピュリズムが拡大している要因とも一致している。

従来、政治的不満は「取り残された労働者層」など一部の貧困層によるものと説明されてきた。しかし著者は、実際には中間層を含む広い層に広がる日常的な経済的不安、例えば仕事の過重負担や予期せぬ出費への対応の難しさなどが、選挙行動の変化を生んでいると指摘する。

英国ではブレグジットを含む政治変動が労働者階級の反乱として語られてきたが、実際には中間層の経済的不安も大きく関係していたにもかかわらず、その分析は国内では十分に注目されなかった。近年、英国の中間層の生活も安定とは言えなくなっているが、この経済的衰退の現実は政治議論で十分に扱われていない。

また主流政党は政治的不満を移民問題と結び付けて説明する傾向があり、移民制限を安全保障の手段のように扱ってきた。しかしスペンサーは、不満の矛先を移民ではなく富の集中や経済的不平等に向けるべきだと主張した。今回の選挙結果は、ポピュリズムの背景にある本質的な原因が移民ではなく経済的不安であることを示しており、欧州の政治家に対してその問題に真正面から向き合う必要性を示唆している。
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