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フィンランドの研究により、親の移民ステータスが子どもの精神的健康に及ぼす影響が明らかになった。

公開日
2026-04-02
メディア
News-Medical.Net
記事要約
フィンランドの全国規模の研究により、両親が移民の子どもは、不安やうつに対するメンタルヘルスサービスの利用率が著しく低いことが明らかになった。一方で、母親がフィンランド人で父親が移民の場合は、最大60%高い利用率となり、母親の影響が大きいことが示された。

研究では約17万2000人の子どもを対象に分析し、両親が移民の子どもは不安とうつの併存で60%、うつ単独で50%、不安単独で20%それぞれ利用率が低かった。特に低HDI国出身やサハラ以南アフリカ出身の母親を持つ場合に格差が顕著だった。

母親がフィンランド人の場合、医療制度への理解や受診行動の知識により、子どもの受診につながりやすい。一方、移民の母親は滞在期間が長くても利用率が低い傾向が続き、文化的背景や言語の壁、非医療的な対処への依存が影響しているとされる。

研究者は、学校や医療現場での一律スクリーニング、多言語対応やコミュニティ支援、紹介制度の簡素化などを提案し、とくに移民の母親への支援強化が公平な医療アクセスの実現に不可欠だと指摘している。
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フィンランド