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防水工事「シーリング」日本一に選ばれたのは特定技能の外国人…技術指導実り初快挙「単なる労働力でなく仲間意識が大事」

公開日
2025-12-02
メディア
読売新聞
記事要約
京都市山科区の建設会社「シーレックス」で働く特定技能外国人・ポン・チャントッチさん(カンボジア出身・34歳)が、シーリング施工の全国大会「全国シーリンググランプリ」で外国人として初めて優勝した。背景には、竹田幸平社長が10年以上かけて築いた外国人育成ノウハウがある。

同社は2013年度から技能実習制度を利用し、これまでにカンボジアから計37人を受け入れてきた。現在の社員12人中8人が技能実習・特定技能であり、職長を務める者もいる。採用決定後は来日前からOBが現地で基本技術を指導し、来日までに日本語も日常会話程度まで習得させる。来日後は努力を細かく評価し、褒めて伸ばす方針で、日本人なら3年かかる技術に数か月で到達することもあるという。

チャントッチさんは2018年に技能実習生として来日し、23年に特定技能1号へ移行。将来は特定技能2号への移行を目指しており、家族の呼び寄せが夢だ。

竹田社長は、建設業界で一般的な外注頼みの体制では技術継承が進まないと判断し、40歳を過ぎてから「技術を社会に還元したい」と直接雇用と育成に舵を切った。外国人を単なる労働力ではなく「仲間」として迎える姿勢が成果につながったと述べている。

京都府内では外国人労働者数が増加しており、2024年は前年比22%増の3万4,786人で過去最多。国籍別ではベトナム、中国、ネパールが多い。近畿圏の調査では、建設業の外国人比率が14.6%で最も高く、企業からは「教育」や「コミュニケーション」が課題として挙がっている。
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