世界の移民・難民
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合法移民は米国の再生の確実な源である

公開日: 2025-11-13
メディア: Atlantic Council
記事要約: 筆者はドイツ系移民の子として、トランプ政権の移民政策を関心をもって見ている。アメリカの歴史は移民によって築かれたと考える一方で、現在の政策には明暗がある。

まず、不法移民の減少は成果であり、国境での不法越境はバイデン政権期のピークから95%減少した。これは強力な取り締まりや「メキシコ残留」政策の復活によるものだとされる。

一方で、合法移民への風当たりが強まっている点は懸念される。H-1Bビザに10万ドルを課す案などが議論され、保守層の中でも「合法移民はアメリカを豊かにするのか、それとも損なうのか」という論争が起きている。トランプ大統領は高度人材の受け入れに前向きな発言をしたが、副大統領のJD・ヴァンスはより制限的な立場を示している。

筆者は、合法移民への懐疑論は歴史的に何度も繰り返され、結果的に誤りだったと指摘する。ドイツ系を含む過去の移民集団もかつて同様の偏見を受けたが、結局はアメリカの発展に貢献した。現在もインドの技術者、東アジアの医療従事者、アフリカの起業家、中南米の若い人材などが国を支えている。

グーグルCEOのスンダー・ピチャイが語った、アメリカの寛容な文化が移民の成功を支えてきたという言葉も紹介される。

アメリカがAI時代、人口減少、対中競争という厳しい環境に直面する今こそ、国の力の源である移民を受け入れる必要がある。移民が創業した企業がシリコンバレーの成長を牽引し、国の競争力を高めてきた事実があるためだ。

歴史の教訓は明確であり、合法移民の受け入れ拡大はアメリカの強さをさらに高めると筆者は結論づけている。
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