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「慶應大くらい2年で合格できる」永住権目的で日本に押し寄せる中国人留学生が解く「中3レベルの入試」の中身

公開日
2025-10-19
メディア
プレジデントオンライン
記事要約
近年、東京大学・慶應義塾大学・早稲田大学など日本の難関大学に、中国人留学生が急増している。背景には、日本人受験生との入試難易度の格差と、日本での永住権取得の容易さがある。

東京・高田馬場の中国人専門予備校「一川文研」では、東大・京大・一橋大など難関校への合格者を多数輩出。授業料は年間100万〜150万円と高額だが、生徒は1200人に達し、中国国内からオンライン受講する生徒も多い。校長の李沢楠氏によると、「日本の永住権が要らないという中国人を見たことがない」と語り、留学から就職、永住へと続くルートが確立している。

2024年末時点で、日本在留中国人は約87万人。うち永住者が約34万人と最多で、「留学」「就労」ビザを持つ約25万人が永住予備軍とされる。2015年以降、日本政府がビザや永住要件を大幅に緩和し、高度外国人材なら最短1年で永住権取得可能となったことが追い風になっている。

さらに、日本留学は欧米より安価で近く、安全で教育水準も高いと評価され、中国の中間層家庭が子どもの留学先として日本を選ぶ傾向が強まっている。

一方、入試制度の差も大きい。日本人は共通テスト+二次試験で6教科8科目を課されるのに対し、留学生はEJU(日本留学試験)+小論文・面接のみ。EJUの難易度は「文系数学は中3〜高1レベルで2カ月対策すれば満点も可能」とされ、東大は730点、早慶や旧帝大は680点程度が目安。

李校長は、「普通の中国人でも2年間EJU対策すれば慶應大学に80%の確率で合格できる」と述べ、中国の過酷な高考(大学入試)に比べて日本進学の方がはるかに現実的で将来性があると指摘している。

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留学,永住者

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