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「中国人の"日本永住希望者"急増」「高度外国人材の認定者数は9年で7倍に!?」→中国中流層の間で"美大ブーム"が起きる制度のカラクリ

公開日
2025-10-19
メディア
東洋経済オンライン
記事要約
新型コロナ収束後、日本への永住を目指す中国人中間層の移住が急増している。特に芸術系大学に通う若者を中心に、日本の文化や生活への憧れを背景として留学・就職・永住へと進むケースが増えている。

京都芸術大学大学院に通う中国人留学生の李雅霖さんは、日本のゲーム文化に憧れて留学し、卒業後は日本のゲーム会社への就職が決まった。彼女のような留学生の多くが、日本での永住権取得を視野に入れている。背景には、日本政府が2017年以降に進めた「高度外国人材」制度の要件緩和がある。従来5年必要だった永住申請の在留期間が1~3年に短縮され、アニメ・デザインなど「クールジャパン産業」に関わる分野の外国人にも優遇措置が取られた。

高度外国人材の認定は、学歴・年収・年齢・日本語能力などのポイント制で70点以上が基準、80点以上なら1年で永住申請が可能になる。制度のハードルは低く、日本の大学卒業者なら比較的容易に基準を満たせるため、中国人にとって魅力的な制度となっている。実際、2015年に約3800人だった高度外国人材認定者は、2024年には約2万8700人に増加し、そのうち約7割が中国人となっている。

自由で安全な生活環境、文化活動のしやすさ、教育環境の良さなどを理由に、「日本に残りたい」と考える中国人は増加しており、既に永住申請資格を持つ者も多い。こうした流れにより、「日本留学→日本就職→高度外国人材→永住権取得」というルートが中国で広く知られるようになり、2025年3月には中国人の日本留学生数が過去最多を記録した。アメリカなどでの入国制限の影響もあり、今後も日本を目指す中国人留学生は一層増加するとみられている。
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高度専門職,永住者

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