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トランプ大統領、臨時移民裁判官の雇用規則を緩和

公開日: 2025-08-29
メディア: NBC News
記事要約: トランプ政権は、移民裁判所への統制をさらに強める一環として、移民裁判官の任用資格を緩和する新たな規則を導入した。

この新ルールにより、司法省は移民法の経験がない弁護士でも、一時的な移民裁判官(Temporary Immigration Judge, TIJ)として任命できるようになる。以前は、TIJに任命されるには、過去に移民裁判官や他の行政機関の裁判官・弁護士として勤務経験があるか、移民法の分野で少なくとも10年の実務経験が必要だった。

政権側は、この変更により裁判官の人員を確保し、移民裁判の膨大な未処理案件の解消に役立てるとしている。現在、約370万件の移民関連の裁判が滞っており、裁判官の数も約650人に減少している。トランプ政権下では、約100人の移民裁判官が解雇または辞任に追い込まれており、人員不足が深刻化している。

このルール変更は、移民裁判官が米国の三権のうち独立した司法府ではなく、行政府に属する点を背景に、司法省と司法長官が柔軟に裁判官を任命できるようにするための措置とされている。
タグ: 米国