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トランプ氏の移民反対闘争は法律よりも優先される

公開日: 2025-04-15
メディア: Le Monde
記事要約: 2025年4月14日、アメリカのトランプ大統領がエルサルバドルのブケレ大統領をホワイトハウスに迎えたことは、人権や法の支配を軽視する姿勢を象徴するものであった。ブケレ大統領は、アメリカから強制送還された移民を自国の刑務所で受け入れており、これは戦時中にしか使われなかった1798年の法律を根拠にしている。

不法移民対策はトランプ再選の柱であり、民主党の対応の遅れも彼の追い風となった。しかし、この政策の一環として、合法的に滞在していたサルバドル人のキルマー・アブレゴ・ガルシア氏が2025年3月15日に不当逮捕され、連邦裁判所の命令に反してエルサルバドルに送還された。最高裁はこの行為を違法とし、アメリカ政府にガルシア氏の帰還を促したが、トランプ政権は責任をサルバドル側に押し付け、ブケレ大統領も対応を拒否した。

この一件は、法的手続きを無視し、数の論理で移民政策を強行しようとするトランプ政権の姿勢を浮き彫りにしており、アメリカ建国の理念である「法の支配」に対する深刻な挑戦である。
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