世界の移民・難民
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(The Conversation)高度なスキルを持つ移民が、その能力に見合わない職に就いている場合、雇用主もまた不利益を被ることになる。

公開日
2026-08-27
メディア
The Conversation
記事要約
カナダは高度な教育・技能を持つ移民を積極的に受け入れているが、その能力に見合う仕事に就けない「オーバークオリフィケーション」が深刻である。2024~2025年の統計では、高等教育を受けた移民の33%が自分の仕事に対して過剰な資格を持つとされ、カナダ生まれの労働者の19%を大きく上回る。外国の学歴・職歴が十分評価されないことや、企業がカナダ国内での経験を重視することなどが背景にある。

能力を活用できない状態は、移民本人の仕事への満足度や精神的健康を悪化させるだけでなく、企業にも影響する。過剰な資格を持つ従業員は、同僚への支援や追加業務への積極性が低下する可能性があり、強くオーバークオリフィケーションを感じる人は離職する可能性も大幅に高い。一方、仕事自体は容易にこなせるため高い業績を維持する場合もあり、企業が問題に気付きにくい。

企業側には、従業員の裁量を広げ、能力を活用できる業務を与え、昇進・キャリア形成の道筋を示すことが求められる。資格認定制度など社会全体の問題を企業だけで解決することはできないが、すでに採用した高度外国人材の能力を適切に活用することは、人材の定着と企業競争力の双方に重要である。
タグ
カナダ