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(BBC)南アフリカ大統領、不法移民取り締まり強化策を発表

公開日
2026-06-08
メディア
BBC
記事要約
南アフリカのCyril Ramaphosa大統領は、反外国人デモの拡大や高失業率への不満が高まる中、違法移民対策を大幅に強化する方針を発表した。

新たな措置として、①不法滞在者を雇用した企業への厳罰化(禁錮刑を含む)、②送還手続きを迅速化する専門裁判所の設置、③全国民・在留者を対象とした生体認証付き登録制度の導入、④国境管理の強化、⑤移民制度内の汚職撲滅などを掲げた。また、難民受入施設を国境地域へ移転し、外国人雇用枠(クオータ制)の導入も検討するとした。

一方で、ラマポーザ大統領は自警行為を厳しく戒め、「国籍証明を求めて街頭で外国人を取り締まる権限は政府当局者にしかない」と強調した。SNS上での外国人に関する誤情報の拡散や、政治的目的で移民問題を利用する動きにも警告を発した。

背景には、反移民団体が不法移民に対し6月30日までの退去を要求し、一部地域で外国人への脅迫や暴力が発生していることがある。数百人の外国人が避難を余儀なくされ、マラウイやモザンビークなどの政府は自国民の帰国支援を進めている。

南アフリカには公式統計で300万人超の外国人が居住しているが、無登録者はさらに多いとみられる。失業率は約33%と世界でも極めて高く、特に若年層への影響が深刻である。大統領は、違法移民問題が公共サービスや治安に負担を与えていることを認めつつも、「外国人排斥(ゼノフォビア)の居場所は南アフリカにはない」と述べ、移民が同国の多様性と発展に貢献してきたことも強調した。

総じて今回の演説は、「違法移民への厳格対応」と「外国人への暴力・差別の抑制」を同時に進める姿勢を示したものであり、11月の地方選挙を前に高まる反移民感情への政府の対応方針を明確にしたものといえる。
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南アフリカ