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(Reuters)リビア人、移民に抗議して国連難民高等弁務官事務所を封鎖

公開日
2026-06-05
メディア
Reuters
記事要約
2026年6月4日、リビアの首都トリポリで数百人規模の市民が国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)前に集まり、移民の流入に抗議するデモを行った。参加者は「リビアはリビア人のものだ」「移民を全員国外へ出せ」などのスローガンを叫び、テントや砂を積んだトラックを使ってUNHCR事務所の正門を封鎖した。その後、一部の参加者は国連リビア支援ミッション(UNSMIL)の事務所にも向かった。

リビアは2011年の政変以降、サハラ以南アフリカなどから欧州を目指す移民・難民の主要な経由地となっている。近年は石油産業を中心とする労働需要もあり、多くの移民が建設業や清掃業などで働いている。しかし、長年の内戦や政治的分断による社会不安の中で、一部の国民は犯罪増加や治安悪化、経済問題の原因を移民に求めるようになっている。

国連によれば、人口約700万人のリビアには90万人以上の移民が滞在している。デモ参加者の中には、移民による窃盗や暴力事件の増加を主張する者もいた。一方で、UNSMILは平和的な意見表明の権利を認めつつ、国連職員や施設への暴力的な扇動を非難した。また、国連は「リビアへの移民定住計画は存在しない」と説明し、UNHCRは難民の第三国移住や自主帰国支援を行っていると強調した。

リビアの国際承認政府のタヘル・アルバウル外相代行も、「移民をリビアに定住させる計画はない」と述べ、「リビアはこれほど多くの移民を受け入れる能力を持たない」と発言した。ただし、移民増加の背景には国内の政治・治安問題もあるとして、すべての責任を移民に転嫁すべきではないとの見解も示した。今回の抗議活動は、リビア国内で高まる反移民感情を象徴する出来事として注目されている。
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リビア