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ロヒンギャ弾圧を考慮せず、強制送還を試みた入管...裁判で逆転しても終わらない苦難

公開日
2026-01-16
メディア
現代ビジネス
記事要約
キンマウンソーは3回目の難民申請も2020年に不認定が確定し、強制送還の危機に追い込まれた。うつ病や頸椎の不調に苦しむ中、妻と子どもは在留資格を持つため、送還されれば家族離散の恐れがあった。

打開策として2020年7月に国を相手に名古屋地裁へ提訴。2021年2月のミャンマー国軍クーデター後、ロヒンギャへの迫害が強まったとして「帰国すれば収容・拷問される」と訴えたが、入管側は「ロヒンギャと断定できない」「他地域なら差別は深刻でない」などと主張し、地裁も訴えを退けた。

控訴審の名古屋高裁は判断を転換し、国連報告などを踏まえてロヒンギャへの迫害リスクを認定。「人種・宗教・政治的意見を理由に迫害される恐れがある」として難民認定相当と結論づけ、入管の姿勢や参与員の発言(予断・偏見)も厳しく批判した。これにより定住者の在留資格が得られ、働けるようになった。

一方で、ロヒンギャはミャンマーで国民登録されないため子どもの国籍取得が困難で、日本で生まれた子も大使館で国籍認定されにくいなど「事実上の無国籍」問題が続く。帰化も日本語能力や納税証明に加え本国の国籍証明書提出が求められ、無国籍者には大きな壁となっている。
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