World Immigration News

Anti-immigrant sentiment rises with loss of consensus on immigration policy

Release Date
2025-12-20
Media
CityNews
Summary
カナダでは、長年共有されてきた「移民は国にとってプラス」という社会的合意が近年崩れつつあり、国民の約半数が「移民が多すぎる」と感じている。背景には、コロナ後の急激な人口増加と、それに伴う住宅価格や生活費の高騰、医療・公共サービスへの不安がある。

政府は移民制度の「持続可能性」を強調し、永住者や一時滞在者の受け入れ数を抑制する方針に転換した。一方で、移民増加と生活苦を結びつける言説が広がる中、人種的動機によるヘイトクライムが急増し、とりわけ最大の移民集団であるインド系・南アジア系住民への差別が深刻化している。

専門家は、反移民感情の高まりは経済的不安と密接に関係しており、景気や生活の安定が回復しない限り沈静化は難しいと指摘する。また、オンライン上での差別的言説は今後も再燃する可能性が高いと警告している。

総じて、カナダでは経済的不安を背景に移民への支持が低下し、排外的感情と社会的分断が大きな課題となっている。
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Canada