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米国、移民取り締まり強化で新規留学生が激減

公開日
2025-11-17
メディア
Anadolu Ajansı
記事要約
米国の大学への新規留学生数が2025年秋に前年比17%減と大幅に落ち込み、非パンデミック期では10年以上で最大の減少となった。原因として、ビザ取得の遅延(96%の大学が指摘)や渡航制限(68%)が大きく、さらに米国に対する「歓迎されない」という印象(67%)や、反移民的な政治状況への不安(64%)も影響したとみられる。

国際教育協会(NAFSA)の代表は、米国が留学生受け入れにおいて「競争力を失いつつある」と警告。また、留学生減少により約11億ドル(約1,700億円)の経済損失が発生し、留学生が担ってきた高い授業料収入の減少から今後の学費値上げの可能性も示された。

留学生は2024~25年に米国経済へ約430億ドルをもたらし、35万5千以上の雇用を支えたとされる。卒業後は医師など地方や都市部の重要職に就く例も多く、現在の強硬な移民政策により将来的な人材不足が懸念されている。
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米国