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「10年で倍以上」増える外国人留学生 その背景は?【徳島】

公開日
2025-10-24
メディア
四国放送
記事要約
この記事は、徳島県で急増している外国人留学生の現状と、その背景、課題について報じている。

2024年末、日本全国の外国人留学生は約40万人を超え、過去最多を記録した。徳島県でも留学生は743人と10年前の倍以上に増え、四国内では香川に次ぐ多さとなっている。その中心となっているのが徳島市の穴吹カレッジで、約230人の留学生が日本語や介護、ビジネス、ホテル経営などを学んでいる。

留学生の多くはネパールやベトナム、ミャンマーなどアジア諸国の出身で、日本の安全性や落ち着いた環境、就職の機会に魅力を感じて徳島を選んでいる。彼らの多くは日本での就職や将来的なキャリア形成を目指しており、「ホテルスタッフになりたい」「介護福祉士になって母国で会社を作りたい」といった明確な夢を持っている。

一方で、留学生は生活費や学費をまかなうためにアルバイトをしているが、労働時間の制限(週28時間以内)や職場の少なさから経済的に厳しい現状がある。また、日本語や文化の違いからくるコミュニケーションの難しさも課題となっている。学校側はフードバンクとの連携や生活相談窓口の設置など、支援体制を整備している。

徳島では四国大学でも留学生が10年前の5人から135人に増え、2026年には小松島市に新たな日本語学校が開校予定で、今後も留学生の受け入れが拡大する見通しだ。
全体として、徳島は人口減少に悩む地方都市の中で、留学生が地域の活力を支える存在として重要になっている一方、生活支援や就労環境の整備といった課題も浮き彫りになっている。
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2024-05-07
在留外国人数,技能実習,留学,特定技能