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「難民増えると治安が悪化?」そんな誤解や不安を減らすため、疑問に答える理由。クルド人についても発信。不安やモヤモヤはどこから?

公開日
2025-10-16
メディア
ハフポスト日本版
記事要約
SNS上で「難民が増えると治安が悪化するのでは」「なぜ日本が難民を受け入れるのか」といった不安や誤情報が広がっている中、NPO法人「難民支援協会(JAR)」は、正しい情報を発信し、誤解やヘイトの軽減を目指している。協会は、よくある疑問に答えるQ&AをサイトやSNSで公開しており、「難民が増えると犯罪が増える」といった根拠のない情報にもデータを示しつつ丁寧に説明している。

特に埼玉県川口市や蕨市のクルド人コミュニティに対する誤解やヘイトが増えており、協会はクルドの歴史や迫害状況をまとめた長文記事を公開して状況を伝えている。難民支援協会は、難民自身がSNSで声を上げにくい現状を踏まえ、当事者の声を代弁して発信している。

また、20年以上続く「難民アシスタント養成講座」では、支援の現場での法律・政策・緊急支援などを学び、ディスカッションを通じて難民問題を理解し、考える機会を提供している。講座では、SNS上の不安や誤情報の背景を分析し、排除ではなく社会の一員としての包摂のあり方を考える場となっている。

日本は難民条約に加盟しており、インドシナ難民などの受け入れ実績もあるが、G7諸国と比べると受け入れ数は少ない。田中広報は、SNSの情報に惑わされず、難民やマイノリティの背景を理解し、共に暮らせる社会を模索することが重要だと述べている。
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難民認定