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ロジャース・コミュニケーションズは移民法の変更により予想を下回る加入者数の増加にとどまった

公開日: 2025-04-23
メディア: Reuters
記事要約: カナダの通信大手ロジャース・コミュニケーションズは、2024年第1四半期の月額契約の携帯電話加入者数が1万1,000人にとどまり、アナリスト予想(1万7,390人)を下回った。背景には、カナダ政府の厳格な移民政策の影響があり、新規顧客の多くを移民に頼っていた通信業界にとっては大きな打撃となっている。

CEOのトニー・スタッフィエリ氏は、移民減少と米国への旅行減少が業績に影響を与えたと説明。また、ロジャースは主にカナダ国内からの調達であるため、米国の関税の影響はほぼ受けないとも述べた。

アナリストのマイケル・シュルマン氏は、ロジャースが低成長で飽和した市場の中、価格競争により利益率が圧迫されており、移民の減少が通信業界全体の需要ショックになっていると指摘した。

競合のテルスやBCEとの競争も激しく、消費者はより安価な選択肢に流れている。

その一方で、ロジャースは視聴者数の多いNHL(アイスホッケー)のメディア権利をC$110億(約7.7億ドル)で12年間獲得し、スポーツ分野への投資を強化。これは伝統的メディアの視聴低下を補う狙いもある。

通信部門の売上はC$25.4億で市場予想(C$25.7億)をわずかに下回った。全体の売上はC$49.8億で予想通りだった。
タグ: カナダ