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アイルランドの移民数にトランプ効果はあるか?

公開日
2025-08-26
メディア
BBC
記事要約
アメリカのコメディアンで女優のロージー・オドネルが、2024年11月のドナルド・トランプ大統領の再選を受けてアイルランドに移住を決めたことをきっかけに、アメリカからアイルランドへの移民が急増している。2024年から2025年4月までの1年間で、アメリカからアイルランドへの移民は4,900人から9,600人へとほぼ倍増した。一方で、全体の移民数は16%減少しているが、アメリカからの移民のみが96%増加している。

また、アイルランドからアメリカへの移民も22%増え、5,000人から6,100人となったため、全体としての純移民数は減少し、2025年4月までの1年間でアイルランドへの移住者は約12万5,000人、出国者は約6万5,600人で、純移民数は約5万9,700人となり、前年の7万9,300人から減少している。

アイルランドはウクライナからの難民受け入れなどで移民問題が社会的・政治的な課題となっており、急激な移民増加による住宅不足が深刻化。政府は強硬な移民政策を進めており、先月には不法滞在者の強制送還を徹底する新たな移民戦略が準備されていると発表された。

2025年4月までの移民内訳は、帰国したアイルランド市民が31,500人、EU市民が25,300人、英国市民が4,900人、その他の国籍が63,600人であり、出国者数は6万5,600人で、このうち3万5,000人がアイルランド市民だった。
タグ
アイルランド