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移民当局の標的となっている数十人の留学生の法的地位の回復を求める訴訟

公開日
2025-04-21
メディア
CNN
記事要約
トランプ政権下で多数の外国人留学生が不当に学生ステータスを失ったとして、ジョージア州とニューハンプシャー州でそれぞれ集団訴訟が起こされました。CNNによれば、これまでに1,000人以上の留学生や卒業生がビザや在留資格を取り消され、学業の継続や米国滞在が困難になっています。訴訟の核心は、ビザと法的な滞在資格(ステータス)は異なるものであり、ビザが取り消されたからといって自動的に滞在資格も失効するわけではないという主張です。

学生たちは、軽微な交通違反やすでに却下された犯罪容疑など、重大な違反がないにもかかわらず、政府によってSEVISという学生管理システムから削除され、不当に「ステータス喪失」とされました。この扱いにより、学生たちは学業を中断せざるを得なくなり、「自主的な出国」を強いられる状況に追い込まれたとしています。

ジョージア州の裁判では、連邦判事が政府に対し、原告学生たちのステータスを仮的に回復するよう命令を出しており、裁判は継続中です。一方、ニューハンプシャー州の訴訟も始まったばかりで、今後さらに多くの学生を代表するクラスアクションへと発展する可能性があります。

政府側は、ビザは特権であり、米国の法律を破った者にはその特権を与えるべきではないとし、原告たちの主張を否定しています。一方、原告側の弁護士やACLU(アメリカ自由人権協会)は、学生の権利と法の適正な運用を求めて裁判で争っています。
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