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ダブリン市内で反人種差別・反移民デモが行われた

公開日
2025-06-22
メディア
Carlow Nationalist
記事要約
6月の日曜日、アイルランドのダブリン市で、反人種差別集会と反移民デモが同時に開催されました。両グループが衝突しないよう、オコンネル橋は一時的に封鎖され、警察(ガルダ)がバリケードを設置して群衆を隔てました。

反人種差別集会「United Against Racism」は午後2時頃、デイム・ストリートのセントラル・プラザからオコンネル橋まで行進し、「難民を歓迎しよう」「移民ではなく政府を責めろ」といったスローガンを掲げ、抗議の声を上げました。

一方、反移民デモはオコンネル・ストリートを下り、橋を左折して川沿いを進みました。このグループの方が人数が多く、アイルランド国旗(三色旗)や「Make Ireland Great Again」と書かれた帽子、トランプ旗、RTE(国営放送)への批判的なプラカードなどが目立ちました。「俺たちの街だ」といったスローガンも叫ばれました。

両グループはガルダの設けたバリケードを挟んで互いに怒号やジェスチャーを交わし、緊張感が高まりました。反人種差別集会ではMMA選手コナー・マクレガーの性的暴行疑惑に関連した批判も飛び交いました。一方で、反人種差別グループがアイルランドの反乱歌「Oro ‘Sé do Bheatha ‘Bhaile」を流すと、反移民グループの一部も一緒に歌って拍手する場面もありました。

現場には多数の警察官が配備され、騎馬警官部隊や治安維持部隊、首都圏外から派遣された警察官も参加し、警備が強化されました。ある警官は、道を尋ねられた一般市民に対し、「自分はダブリン以外の地域から来たので道案内できない」と答える場面もあったと報じられています。
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アイルランド