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労働党は改革党に選挙で敗北した後、亡命を申請する留学生を標的にしている

公開日
2025-05-03
メディア
The Guardian
記事要約
イギリス政府は、移民数の抑制を目的として、学生ビザを保持したまま亡命申請を行う外国人留学生への取り締まりを強化する方針で、5月中旬に発表予定の移民白書にその改革案が盛り込まれる見通し。

2024年には10万8000人がイギリスで亡命を申請し、そのうち1万6000人が学生ビザ保持者だった。内務大臣イヴェット・クーパーは、申請時に自立できると申告して入国しながら、ビザ終了後に亡命申請するのは制度の悪用だと指摘している。

政府はまた、留学生が低賃金の仕事で滞在を延長するのを難しくする措置も検討中であるが、大学や教育省からの反発も予想されている。

地方選挙で「リフォームUK党」が大きく躍進したことで、労働党内では移民対策強化を求める声が強まっており、一部議員はトランプ元大統領の政策を参考にするべきだと主張。これに対し、他の労働党議員からは、弱者支援や公共支出削減の見直しを求める声も出ている。

自由民主党のデービー党首は、「リフォーム」に迎合せず、価値観を守るべきだと警告。公共政策シンクタンクの「公共政策研究所」は、大学卒業後のビザ制度を見直し、大学レベルの職に限定することや、介護職ビザの廃止も検討するよう提言する予定。
タグ
英国